story
わたしの人生
ぜんぶ、正直に話すね?
幼少期静かないい子
いい子にしてたら、誰も困らないでしょ?
- 6 歳のとき、父がいなくなった。理由は今も聞けてないの。
- 母は昼も夜も働いてた。2DK に、母と兄とわたし。
- 兄との境目は、カーテン 1 枚。
- 押し入れの中が好きだった。そこだけが、わたしの場所だったから。
- 就学援助の紙は、小さく折って先生に渡してたよ。
父がいない母子家庭カーテン 1 枚押し入れ就学援助中学時代手を挙げない子
声が震えるの、ばれたくなかった。
- 3 年間、授業で一度も手を挙げなかった。
- 放課後は区の図書館。閉館の音楽が鳴るまでいたの。
- 恋愛小説ばっかり読んでた。知らない世界を、文字で覗くのが好きだった。
- 友達は、いなかったかな?
挙手ゼロ図書館恋愛小説ひとりぼっち高校時代白紙の進路希望
進学したいって、言えなかった。
- 都立の高校。バイトしながら通ってたよ。
- 進路希望調査は、白紙で出した。お金の話になるのが怖かったの。
- 担任に「奨学金という手がある」って言われた。それ、借金のことだよね?
- バイト代で最初に買ったのは、1,980 円のイヤホン。
- 高 3 の冬、兄が家を出た。18 年目で、はじめての自分の部屋。
都立バイト奨学金イヤホンはじめての自分の部屋18 歳 ・大学ひとりの夜を覚える
鍵のかかる部屋で、わたしは変わった。
- 私大の文学部。月 10 万の奨学金、4 年で 480 万。
- 春、兄のいなくなった押し入れから、DVD の箱が出てきた。カーテンの向こうのこと、はじめて知ったの。
- ネカフェの夜勤では、アダルト DVD の貸し出しがわたしの係。手渡すたびに、タイトルだけ覚えて帰ってた。
- 夏、はじめての彼氏ができた。
- 声が出せなかった。「反応が薄いね」って言われて、2 か月で振られたの。
- 「カーテン 1 枚」の癖が、抜けなくて。くやしくて、声の出し方を勉強しようと思った。
- はじめて買った作品は 980 円。その夜から、毎晩になった。
- 勉強のつもりだったのに。気づいたら、わたしのほうが溺れてた。
文学部奨学金 480 万兄の箱夜勤はじめての彼氏声が出せない毎晩20 歳 ・沼快感中毒のはじまり
やめたいのに、指が止まらない。
- 最初は週に 1 本。気づいたら、毎晩 3 本になってた。
- 講義中も、夜のことばっかり考えてたの。
- イヤホンをして、声を殺して、何回も。
- おもちゃも買った。通販の箱は、コンビニ受け取りにしてた。
- ある月、食費より課金のほうが多かったの。
- 奨学金の通知が届いた夜は、眠れなかった。画面を開いたら、頭がからっぽになれたの。
- 一回じゃ足りなくて、気づいたら朝。
- 就活は 60 社落ちた。拾ってくれたのは、渋谷の小さな会社だけ。
毎晩 3 本イヤホンおもちゃ重課金奨学金の通知60 社落ち内定 1 社22 歳 ・渋谷ブラック企業の便利屋
名刺には、SE って書いてある。
- 渋谷の 1K。部屋だけきれいで、家具を買うお金がないの。
- 文学部卒で、プログラミングは未経験。求人票には「未経験歓迎」って書いてあった。
- 研修は 3 日だけ。4 日目から、ひとりでサイトを任されたの。
- 聞ける先輩はいなかった。分からないことは、ぜんぶ AI に聞いた。
- 夜中の 2 時に「サイトが落ちた」って呼ばれるよ。
- PC、プリンタ、社長のスマホまで。エンジニアというより、なんでも屋さんかな?
- 家賃で詰んで、週末はメンエスで副業。
- 実技の面接で、店長に襲われかけて驚いた。
- だけどよく観るシチュで、なんだか快感だった。わたし、女優さんみたいじゃん?
- 帰ったらもちろん秘密の日課。しないと眠れない体になっちゃった。女の子はみんなしてると思う。
渋谷の 1K文系未経験ブラック企業深夜対応副業AIいまDOPAAA 運営中
好きなものを、好きなだけ。
- 今はただの会社員。奨学金の返済は、あと 20 年くらい?
- 会社員は地獄。早く抜け出したい。
- だから、サービス開発勉強中。
- まずは、DOPAAAをひとりで作ったよ。
- わたしを虜にした作品を、みんなに共有する場所。
会社員返済地獄サービス開発DOPAAAひとり運営
溺れるなら、わたしと一緒に。



